IPv6接続

 

 IPアドレスの世界的な枯渇は深刻化しています。福岡大学におきましても、その課題に直面しており、IPv6を導入しています。IPv6とはインターネットプロトコルバージョン6(Internet Protocol Version 6)の略であり、2021年現在主に使用されているIP(IPv4)とは異なるバージョンのインターネットプロトコルです。IPv4ではアドレス長が32ビットのためIPアドレス(IPv4アドレス)が世界的に不足しており、この問題を解決するためにIPv6(アドレス長128ビット)が誕生しました。現在インターネットの世界では、IPv4からIPv6へ徐々に移行しています。この移行期では、IPv4とIPv6を共存して(IPv4とIPv6の両方を設定して)インターネットを利用します。インターネットのさらなる発展とその貢献のために、IPv4に加えてIPv6も設定していただき、キャンパスネットワークおよびインターネットをご利用ください。

 

(参考: IPアドレスの表記例)

  • IPv4(アドレス長32ビット、8ビットずつ4つに区切って表記、区切り文字は「 . 」(ピリオド)、10進数表記)
    133.100.xxx.yyy
    133.100.0.0/16 (ネットワークアドレス表記)
  • IPv6(アドレス長128ビット、16ビットずつ8つに区切って表記、区切り文字は「 : 」(コロン)、16進数表記)
    2405:be00:aaaa:bbbb:cccc:dddd:eeee:ffff
    2405:be00::/32 (ネットワークアドレス表記)

 

 

■提供対象者

 学生、教職員、学外者

 

 

■申請の要否

学生・教職員

 申請は不要です。

 

学外者

 eduroamを利用する際は本学での申請は不要ですが、eduroam以外のネットワークを本学にて利用する場合は教職員からのゲスト申請が必要です。

     ゲストアカウントについて

 

 

■利用方法

1. 下記のネットワークでは自動的にDHCPv6サーバからIPv6アドレスが割り当てられますので、お使いのOS(オペレーティングシステム)にIPv6アドレスの自動取得を設定してください(設定方法は、お使いのOSの取扱説明書をご覧ください)。ただし、AndroidOSについてはDHCPv6に対応していないため、下記のネットワークではIPv6を利用することはできません。

  • FU_Wi-Fi
  • eduroam(福岡大学内)
  • DHCP情報コンセント(有線)
  • FU_REnet

 

2. 教育研究ネットワーク(研究室のネットワーク)では、IPv6アドレスを手動設定する必要があります。既に機器接続申請を行っており、情報基盤センターよりIPv4アドレス(133.100.XXX.YYY)を割り当てられている機器であれば、下記の対応表によりIPv6アドレスが決まります(IPv6アドレス取得のために機器接続申請を提出する必要はありません)。以下のIPv4–>IPv6対応表で取得したIPv6アドレスとその他情報を、お使いのOSに設定してください。(WindowsおよびmacOSでの設定方法は、ネットワーク設定の確認手順(FU_boxに移動します)を参考にしてください。その他のOSにおける設定方法は、お使いのOSの取扱説明書をご覧ください)。なお、まだIPv4およびIPv6アドレスを割り当てられていない場合には、機器接続申請を行ってからIPアドレスの割り当てを受けて設定してください。

  •  IPv6アドレス

133.100.XXX.YYY –> 2405:be00:XXX:1934::YYY

(IPv4アドレスのXXXとYYYの数字を、IPv6アドレスのXXXとYYYに置き換えてください)

(YYYの直前にあるIPv6アドレスの区切り文字「:」(コロン)は、2つ連続します)

  •  デフォルトルータ

133.100.XXX.1 –> 2405:be00:XXX:1934::1
(最後の1の前にあるIPv6アドレスの区切り文字「:」(コロン)は、2つ連続します)

  • プレフィックス(長)

64

  • DNS

2405:be00:53:1934::10

2405:be00:57:1934::10
(最後の10の前にあるIPv6アドレスの区切り文字「:」(コロン)は、2つ連続します)

 

 

3. 自主管理ネットワークについては、IPv6アドレスを以下のように対応させて必要な設定を行ってください。

  • IPv6ネットワークアドレス

133.100.ZZZ.0/24 –> 2405:be00:ZZZ:1934::/64

(IPv4アドレスのZZZの数字を、IPv6アドレスのZZZに置き換えてください)

(/64の直前にあるIPv6アドレスの区切り文字「:」(コロン)は、2つ連続します)

  • キャンパスネットワーク接続IPv6アドレス

133.100.XXX.YYY –> 2405:be00:XXX:1934::YYY

(IPv4アドレスのXXXとYYYの数字を、IPv6アドレスのXXXとYYYに置き換えてください)

(YYYの直前にあるIPv6アドレスの区切り文字「:」(コロン)は、2つ連続します)

  • 自主管理ネットワーク内IPv6アドレス

133.100.XXX.YYY –> 2405:be00:XXX:1934::YYY
(YYYの直前にあるIPv6アドレスの区切り文字「:」(コロン)は、2つ連続します)

  • プレフィックス

64

  • DNS

2405:be00:53:1934::10

2405:be00:57:1934::10

(ただし自主管理ネットワーク内にDNSキャッシュサーバが存在する場合には、この限りではありません)
(最後の10の前にあるIPv6アドレスの区切り文字「:」(コロン)は、2つ連続します)

 

 具体的な設定方法につきましては、お使いの機器の取扱説明書をご確認ください。

 

 

■注意事項

1. プライベートIPアドレスを使用しているネットワークでは、IPv6を利用することはできません。研究室で無線LANルータ(ルータモード)や自主管理ネットワークでFirewallなどを使用している場合には、プライベートIPアドレスを使用していることがほとんどです。この場合は、IPv6アドレスを使用することはできません。IPv6アドレスをご利用になる場合には、無線LANルータの場合、ルータモードからブリッジモードに、Firewallの場合にはNATを使用する代わりにグローバルIPv4アドレスを使用する(L2ブリッジモード)ように変更する必要があります。また、無線LANルータやFirewall配下のIPv4アドレスは、プライベートIPアドレスからすべてグローバルIPv4アドレスに変更する必要があります。詳細につきましては、お使いの機器の取扱説明書をご確認ください。

 

プライベートIPアドレスの範囲(参考)

  • 10.0.0.0 ~ 10.255.255.255 (10.0.0.0/8)
  • 172.16.0.0 ~ 172.31.255.255 (172.16.0.0/12)
  • 192.168.0.0 ~ 192.168.255.255 (192.168.0.0/16)

 

 

2. IPv6のみの設定(IPv4アドレスを無効にしているもしくは設定されていない状態)では、キャンパスネットワークおよびインターネットに接続することはできません。IPv4アドレスを使用する設定を必ず行ってください。WindowsおよびmacOSでの設定方法は、ネットワーク設定の確認手順(FU_boxに移動します)を参考にしてください。その他のOSにおける設定方法は、お使いのOSの取扱説明書をご確認ください。

 

 

3. 要塞ホスト申請を既に行っている方(要塞ホスト運用中の方)で学外ネットワークからIPv6通信を受信されたい場合には、要塞ホスト申請書の提出が必要です。また、電子メールサーバを運用されている場合には、25番および53番ポートのインターネット向け通信遮断除外申請書も必要です。なお、DNSにAAAA(クアッドA)レコードが必要な場合は、ドメイン名申請書も必要です。各申請書に必要事項をご記入の上、情報基盤センターに提出してください。

 

 

■ネットワーク認証

 教育研究ネットワーク(研究室のネットワーク)に接続する際には、IPv6アドレスを設定した場合でもこれまで通りネットワーク認証が必要です。ネットワーク認証の際には、下記のURLにアクセスして認証を行ってください。なお、IPv6のみの設定(IPv4アドレスを無効にしているもしくは設定されていない状態)では、ネットワーク認証を行うことはできません。IPv4アドレスを使用する設定を必ず行ってください。WindowsおよびmacOSでの設定方法は、ネットワーク設定の確認手順(FU_boxに移動します)を参考にしてください。その他のOSにおける設定方法は、お使いのOSの取扱説明書をご確認ください。

  • Web認証のログイン画面

https://nw-login.cis.fukuoka-u.ac.jp/

  • Web認証のログアウト画面

https://nw-login.cis.fukuoka-u.ac.jp/logout.html

 

 

■関連申請書

 

 

■関連リンク